外壁塗装を検討する際、まず気になるのが「見積もりにどれくらい時間がかかるのか？」という点ではないでしょうか。この記事では、外壁塗装の見積もりにかかる時間、見積もりの流れ、現地調査の内容、注意点などを詳しく解説し、納得のいく業者選びの参考になる情報をお届けします。

外壁塗装の見積もりにかかる平均的な時間

外壁塗装の見積もりにかかる時間は、一般的には以下のようになります。

正確な金額を出すためには、担当者が実際に建物を確認する現地調査が必要です。一般的な30坪前後・2階建ての戸建てであれば、外回りをぐるりと一周しながら、外壁のひび割れ、チョーキング（白い粉ふき）、コーキングの割れ、苔やカビの有無、ベランダや雨樋など付帯部の状態をチェックしていきます。
この場合、撮影やメモ、簡単なヒアリング（前回塗装の有無・使用塗料・気になっている症状など）も含めて30〜40分程度が一つの目安です。

一方で、以下のような条件では、見積もりにかかる時間が1時間前後になることもあります。

こうした場合、はしごやドローンを使用して高所を撮影したり、メジャーやレーザー距離計で細かく寸法を測ったりするため、調査時間はどうしても長くなります。

また、業者によっては、現地調査後その場でタブレットやノートPCを使って概算見積もりを作成し、15〜20分ほど説明の時間をとってくれるケースもあります。逆に、社内で塗料のグレード別パターンや工事内容を細かくシミュレーションしたうえで、翌日〜数日後にメールや郵送で正式な見積書を送付する会社もあります。

このように、「外壁塗装の見積もり時間」は
・簡易見積もりだけなら数分
・現地調査を含めた本格的な見積もりなら30分〜1時間前後
が一つの目安となりますが、建物条件や希望する工事内容によって前後する、と捉えておくとイメージしやすいです。

業者によっては、即日その場で見積書を提示する場合もあれば、後日メールや郵送で見積もりを送付するケースもあります。

なぜ現地調査が必要なのか？ ― 正確な外壁塗装のための第一歩

外壁塗装の見積もりを正確に、そして無駄なく作成するためには、現地調査は絶対に欠かせない工程です。ただ建物の面積をざっくり測るだけでなく、細かい劣化状態や周囲の環境までを把握することで、最適な塗料や工法の選定、費用の算出が可能になります。

以下は、現地調査でチェックする主な項目です。それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

これらを総合的に判断し、塗料の種類や施工方法を決めたうえで、最適な見積もりを作成します。

見積もり内容の内訳と確認ポイント

見積書には、以下のような項目が含まれています。

この際に確認すべきポイントは、

しっかりと説明があり、見積もり内容が明確である業者を選ぶことが大切です。

見積もりを取るベストなタイミング

外壁塗装の見積もりを依頼するタイミングは、

これらの兆候があれば、見積もりを依頼し、塗り替え時期を見極めることが重要です。

見積もり依頼から工事までの流れ

1. 問い合わせ（電話・メール・LINEなど）
2. 現地調査の日時調整
3. 担当者が訪問し調査（約30〜60分）
4. 数日以内に見積書の提出
5. 内容に納得すれば契約
6. 工事日程の調整・決定
7. 近隣挨拶や足場組立、工事開始

契約前に、複数社から見積もりを取り比較検討する「相見積もり」もおすすめです。

見積もり時の注意点

不明点があれば遠慮なく質問し、納得してから依頼しましょう。

外壁塗装の適正価格と相場感

外壁塗装の費用相場は、延床面積30坪（約100㎡）の住宅で70万円〜130万円程度。使用する塗料や下地の状態、施工範囲によって大きく異なります。

見積もり時には、「なぜこの価格なのか」の根拠を明確にしてくれる業者が信頼できます。

見積もりに関するよくある質問（FAQ）

Q1. 見積もり後に断ってもいいの？

A1. 多くの業者は見積もりだけでも無料で対応しており、断っても問題ありません。ただし、一部業者では現地調査に料金が発生することもあるため、事前に確認しましょう。

Q2. 見積もり書はどれくらいで届く？

A2. 現地調査から3〜5営業日以内に送られることが多いですが、混雑時期や業者によっては1〜2週間かかる場合もあります。

Q3. 見積もりの内容が不明瞭でよくわからない…

A3. 不明点は遠慮なく業者に質問しましょう。丁寧に説明してくれる業者は信頼できます。

👉関連記事：外壁塗装で失敗しないための業者選び

地域別の傾向：茨城県での外壁塗装見積もり

茨城県は都市部と郊外で住宅形態が異なり、見積もり内容にも地域差があります。特につくば市・水戸市・守谷市など都市部では、住宅密集地での足場設置などが加味された見積もりが必要です。

また、台風や積雪の影響が比較的少ない地域ですが、海沿いや農村部では風雨や塩害による劣化が早く見られるため、現地調査の際にこれらの影響も確認されます。

地元業者はこうした地域特性に詳しいため、適切な診断と見積もりが期待できます。

季節別の塗装のメリット・デメリット

春：天候が安定し、気温も適度で最も人気のシーズン。

夏：乾燥が早く効率的。ただし猛暑日には職人の体調管理が重要。

秋：春と同様に人気。気温も適していて乾燥もスムーズ。

冬：寒冷地では施工不可の日もあり。費用が割安になるケースあり。

季節ごとの特徴を踏まえて計画を立てることが重要です。

使用塗料による見積もりの差

塗料には多くの種類があり、性能や耐用年数により価格が大きく異なります。例えば、

●シリコン塗料（耐用年数10〜13年）

●フッ素塗料（耐用年数15〜20年）

●無機塗料（耐用年数20年以上）

これらはそれぞれ価格に差があり、一般住宅で数十万円の差が出ることもあります。業者によって取り扱いメーカーや提案内容が異なるため、複数社での見積もりが重要です。

失敗しないための業者選びのポイント

●説明が丁寧で押し売りをしない

優良な業者は、お客様の不安や疑問に対して、専門用語を避けながら丁寧に説明してくれます。
また、即決を迫ったり、「今日だけ割引」「今すぐ契約すれば安くなる」といった強引な営業トークをしないのも重要なポイント。
信頼できる業者は、比較・検討の時間をしっかり確保する姿勢を持っています。

●実績があり口コミ・評判が良い

これまでの施工実績や地域での評判は、業者の信頼度を測る大きな目安です。

・ホームページに施工事例やお客様の声が掲載されているか

・Googleマップや口コミサイトで高評価を多く獲得しているか

・茨城県内など地域密着で活動しているか

施工写真のビフォーアフターや具体的な改善点なども確認すると、施工の質が見えてきます。

●保証内容が明記されている

塗装工事後に、万が一塗膜が剥がれたり、雨漏りが発生した場合、どのような保証があるのかは非常に重要です。

・工事後の保証期間は何年か

・対象となる不具合の範囲

・保証書を発行しているか

「保証は口約束」では意味がありません。書面で明記された保証内容がある業者を選びましょう。

●見積りは「㎡」「m」単位で細かく記載されている

信頼できる業者の見積書には、面積や数量ごとの単価が詳細に記載されています。
たとえば、「外壁 150㎡ × ○○円」「軒天 20㎡ × ○○円」「コーキング 120m × ○○円」など、具体的に数字が明記されていれば、作業範囲や金額の妥当性が判断しやすいです。

逆に「一式○○円」など曖昧な表記しかない場合、後から追加費用が発生する恐れがあります。

見積もり対応の段階で信頼できるかどうかの判断がつくことが多くあります。不安や疑問を残したまま契約するのは避けましょう。

塗装工事にかかる日数と注意点

戸建住宅（約30坪）の場合、工期は約2〜3週間が目安です。天候や下地補修の状況により前後します。

●ご契約：1日

●工事前準備（色選定、近隣挨拶など）：約7日

●足場設置・解体：各1日

●高圧洗浄：1日

●養生・下地補修：1〜2日

●塗装（下塗り・中塗り・上塗り）：各1〜2日

●最終確認・清掃：1日

工事期間中は窓の開閉制限やエアコン使用の制限がある場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

まとめ：見積もりは塗装成功への第一歩

外壁塗装は決して安い工事ではありません。そのため、見積もりは工事の品質や安心感を見極める大切な材料になります。

信頼できる業者を選ぶには、見積もり内容の明瞭さ、対応の丁寧さ、現地調査の精度などがポイントです。

あなたの大切なお住まいを守るためにも、じっくりと比較・検討して、納得のいく塗装工事を実現しましょう。

外壁・屋根塗装のご相談やお見積もり依頼は、いつでもお気軽にお問い合わせください！