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外壁塗装の“頻度”を知り、家を長く美しく守るために

住宅オーナーの皆さまにとって、「外壁塗装はいつするべき?」「何年おきに塗り替えるのが正解?」という疑問は非常に多いテーマです。
外壁は住まいを守る“鎧”のような存在であり、適切な頻度で塗装を行わなければ、見た目だけでなく、建物自体の寿命にも影響が及びます。

しかし実際は、

10年に1回という説は本当なのか?

20年以上放置するとどうなるのか?

塗料によって耐久性はどう変わるのか?

劣化サインはどこを見るべき?

そもそも適切な頻度とは何を基準に決めれば良いのか?

こうした疑問に対する“正しい答え”は、意外と知られていません。

この記事では、外壁塗装の頻度に関する情報を徹底的に解説し、あなたの大切な家を長く美しく守るために必要な知識を、専門業者としてわかりやすくお伝えします。

外壁塗装の目的とその必要性

外壁は常に「雨・風・日光・紫外線・寒暖差」などの自然環境にさらされています。
そのため、塗膜が果たしている役割は想像以上に重要です。

● 外壁塗装の主な機能

・防水性:雨水の侵入を防ぎ、建物内部の腐食を防ぐ

紫外線カット機能:外壁材の劣化を遅らせる

美観の維持:塗装によって家の外観を保つ

遮熱・断熱性能の向上:室内環境の快適さをサポート

防汚性機能:カビ・コケの付着を防止

これらはすべて“塗膜”によって生まれている機能であり、塗膜は日々劣化していきます。
そのため、外壁塗装は定期的なメンテナンスが不可欠なのです。

「10年に1回」は本当?嘘?外壁塗装の目安となる頻度とは

よく耳にする「外壁塗装は10年に1回」という言葉。
果たして、これは本当なのでしょうか?

結論から言うと――
👉 “正しくもあり、間違いでもある”というのがプロの視点です。

● なぜ10年と言われているのか?

・多くの塗料メーカーのシリコン塗料の平均耐用年数が10〜13年のため

・日本の災害・気候において、塗膜が劣化し始めるタイミングが10年前後だから

・住宅会社・工務店・リフォーム業界が“わかりやすい基準”として伝えているため

つまり、「一般的な塗料を使った場合の平均値」として10年が広まっています。

● では、10年は必ず塗り替えないとダメなのか?

👉 いいえ。建物によって違います。

たとえば…

・日当たりが強い → 劣化が早い

・海沿い → 塩害で劣化が早い

・モルタル外壁 → クラックが入りやすい

・無機塗料 → 20年前後持つ場合も

・施工品質が低い → 5年で剥がれることも

つまり、10年は“あくまで目安”であり、
正しくは劣化症状・使用塗料・立地環境によって頻度は変わるのです。

塗料の種類別の耐用年数(プロ目線で解説)

塗料の耐久年数は、外壁塗装の頻度を決める最重要ポイントです。

塗料の種類耐用年数(目安)特徴
アクリル塗料約5〜8年現代ではほぼ使われない。安価だが耐久性が低い
ウレタン塗料約8〜10年以前は主流。現在は使用頻度低め
シリコン塗料約10〜13年コスパが良く一般住宅で最も普及
ラジカル制御型塗料約12〜15年劣化因子の発生を抑える機能があり、耐久性が高い
フッ素塗料約15〜20年高い耐候性を持ち、長期間の保護が可能
無機塗料約15〜25年無機成分が多く含まれており、最も耐久性が高い

ただし、耐用年数=塗替え時期ではありません。
実際は下記も加味します。

  • 施工技術
  • 下塗りの選定
  • 劣化症状
  • 立地・気候
  • 外壁材の種類

たとえば、無機塗料を使っても“下塗りを間違えれば5年で剥がれる”という事例もあります。

実際の外壁で見られる劣化サイン一覧

外壁塗装の頻度を決める最大の指標は “劣化症状” です。
次の症状が出たら、塗装のタイミングと考えましょう。

  • チョーキング現象(手で触ると白い粉がつく)
  • 色あせ・変色
  • ひび割れ(ヘアクラック〜構造クラック)
  • 塗膜の剥がれ・膨れ
  • シーリングのひび割れや破断
  • コケ・藻・カビ・黒ずみ
  • 窓枠やサッシ周りの雨染み

これらは明確に「保護機能が落ちているサイン」です。

外壁塗装を20年以上していないとどうなる?

ここがもっとも重要なポイントです。

「10年に1回やらなくても家はすぐ壊れないし大丈夫でしょ」
と考える方も多いのですが、20年以上放置した外壁のリスクは非常に大きいです。

以下、実際の現場で多発している症状を紹介します。

雨水が浸透し、外壁がボロボロになる

外壁材は塗膜が劣化すると、水を吸い込み始めます。
20年以上塗装していないと…

  • サイディング → 反り・膨れ・剥離
  • モルタル → 亀裂拡大、内部まで水が侵入
  • ALC → 吸水で内部が脆くなる

放置期間が長ければ長いほど、外壁材そのものが寿命を迎えます。

雨漏りが発生し、内部の構造材まで腐る

外壁を守る“防水機能”が切れた状態で長年放置すると、
雨水が内部の防水シートや柱にまで浸透します。

20年以上放置した家でよくある例:

  • 軒天が黒く腐って落ちる
  • サッシ周りから雨漏り
  • 壁内部の断熱材がカビだらけに
  • 柱・梁の腐朽

外壁塗装の目的は「美観」でなく 雨漏り防止が最重要
20年放置は雨漏りリスクが極端に上がります。

塗装では直せず、外壁材の張り替えが必要になる

20年以上未塗装の家で非常に多いパターンです。

  • 塗装では修復できない
  • 補修箇所が多すぎる
  • サイディングが反って“釘が効かない”状態

こうなると、
👉 外壁カバー工法(100〜200万円)
👉 外壁張り替え(200〜300万円以上)

と、大規模な修繕が必要になります。

適切に10〜15年でメンテナンスをしていれば、
本来かからなかったはずの費用です。

資産価値が大きく下がる

20年以上放置した外壁は、売却時の評価にも影響します。

  • 外観の印象が悪い
  • 劣化が明らか
  • 雨漏りの疑いがある

結果として、不動産の査定でかなり低く見積もられてしまいます。

外壁塗装に適した季節とタイミング

日本では春(4〜5月)と秋(9〜10月)がベストシーズンとされています。

理由は…

  • 気温が安定している
  • 湿度が低め
  • 雨の日が比較的少ない
  • 塗料が乾きやすい

しかし、夏や冬でも施工自体は可能です。
ただし以下は注意。

  • 真夏 → 塗料が早く乾きすぎてムラが出やすい
  • 真冬 → 乾燥に時間がかかる
  • 雨季 → 工期が伸びやすい

計画的に時期を選ぶことで品質は大きく向上します。

外壁塗装の頻度を減らすためにできること

塗装頻度を抑えたい場合は、以下の“日常メンテナンス”が極めて有効です。

  • 年1回の外壁チェック
  • カビ・苔が出たら早めに洗浄
  • シーリングの小さな割れは早期補修
  • 雨樋の詰まりを定期的に解消
  • 高耐久塗料(無機・フッ素・ラジカル)を選ぶ

外壁塗装は 「劣化を遅らせるための工事」 でもあります。

外壁塗装の頻度を誤ると起こる問題

● 遅すぎると…

  • 外壁材そのものが傷む
  • 補修費が高額になる
  • カバー工法・張替えが必要に
  • 雨漏りリスクが上がる

● 早すぎると…

  • 本来の耐久年数を無駄にする
  • コストがかさむ
  • 建物の投資効率が悪くなる

大切なのは、**「適切なタイミング」**を見極めることです。

まとめ:10年は目安。ベストは“劣化症状”で判断すること

外壁塗装に明確な正解はありません。
しかし、プロとしておすすめするのは…

✅ 理想的な塗り替え頻度は10〜15年

→ ただし、劣化症状が出たら年数に関係なく塗り替え推奨

❌ 20年以上放置は重大リスク

→ 外壁材が傷み、塗装では直せないケース多発

🔍 判断基準は次の3つ

  1. 使用塗料
  2. 外壁材・立地環境
  3. 劣化症状(これが最重要)

外壁塗装は「住まいの寿命」を決める重要なメンテナンスです。
劣化してからではなく、劣化“する前”に対処することが、コスト面でも建物寿命の面でも最も賢い選択と言えるでしょう。

合同会社 HIGHでは、外壁劣化診断士や有資格者が丁寧に診断し、
最適なタイミング・予算・施工方法をご提案しています。

「うちはいつ塗り替えるべき?」
「10年過ぎたけどまだ大丈夫?」
「20年放置して心配…」

どんな相談でもお気軽にお問い合わせください。

FAQ

外壁塗装はなぜ必要なのですか?
外壁塗装は見た目を美しく保つだけでなく、雨風や紫外線から建物を守る重要なメンテナンスです。
放置するとひび割れや雨漏りの原因になります。
塗装のタイミングは築何年くらいが目安ですか?
一般的には築10年ごとが目安ですが、立地や使用塗料によって前後します。
チョーキング(粉吹き)やひび割れがあれば早めの塗り替えをおすすめします。
工事期間はどのくらいかかりますか?
通常は3週間程度です。
天候や建物の大きさにより多少前後しますが、事前にしっかりと工程をご案内いたします。
雨の日でも塗装はできますか?
基本的に雨天時の屋外塗装は行いませんが、雨の影響を受けない場所であれば作業可能な場合もございます。
状況を見ながら柔軟に対応いたしますので、ご安心ください。
工事中は家にいても大丈夫ですか?
はい、在宅でも問題ありません。
ただし、足場の設置や洗浄時に多少の音や振動が発生しますので、あらかじめご説明いたします。
塗料のにおいは気になりますか?
最近の塗料は水性が主流で、においもかなり軽減されています。
気になる方には低臭タイプの塗料をご提案いたします。
どんな色でも選べますか?
はい、基本的に自由に選べます。
カラーシミュレーションや実際のサンプルをご用意し、イメージ通りの仕上がりをご提案します。
コーキングの打ち替えも必要ですか?
はい、外壁塗装と同時に行うのが一般的です。
コーキングが劣化していると、塗装後も雨漏りやひび割れが起きる恐れがあるため、塗装とセットでの施工をおすすめします。
ご近所へのあいさつはしてもらえますか?
はい、当社では工事前にスタッフがご近所様へご挨拶に伺い、工事内容や日程について丁寧にご説明いたします。
また、工事完了後にもご挨拶にお伺いし、近隣の方々への配慮を徹底しておりますので、どうぞ安心してお任せください。
工事中に窓は開けられますか?
足場にメッシュシートを張るため、窓の開閉は制限される場合があります。
換気や生活への影響を最小限にするよう配慮いたしますので、ご安心ください。
見積もりを取ったら必ず契約しないといけませんか?
いいえ、もちろんそんなことはありません。
お見積もり・ご相談は無料ですので、他社との比較や検討材料としてお気軽にご利用ください。

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会社名
合同会社 HIGH
事業所名①
東京本社
〒153-0044 〒153-0044 東京都目黒区大橋1丁目3-8 Bnd Bldg 6F
メールアドレス
info@high-inc.jp
サービスエリア
日本全国
設立日
2022年4月8日
事業所名②
茨城営業所
〒305-0031 茨城県つくば市吾妻1丁目10−1
つくばセンタービル1階
代表
二宮 俊
業務内容
リフォーム工事全般

東京本社

茨城営業所

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